外見からは分かりづらいお子さんの目の病気。
3歳になったら眼科検診を!
小児眼科
お子様にこんな症状はありませんか?
- 子どもの目が寄っている気がする・・・
- 子どもがテレビを近づいて見るようになってきた・・・
- 物を見るとき、いつも頭を傾けて見ている・・・
- 目を細める回数が増えたような気がする・・・
- 絵本を見たり、童話を読んでも、根気がなく飽きっぽい・・・
- 屋外の明るいところへ出るとまぶしそうに目を細め、片目を強くつぶる
お子様にこのような症状が現われた場合は、お子様が何らかの目の障害を抱えている可能性があります。
目の障害は外見では分かりづらく、保護者の方が見ていてもなかなか気づくことが難しいのが実際のところです。
お子様の目を守るためには、検査ができる年齢になったら 「定期的に検査を受けること」 が大切です。
個人差はありますが、3歳になればある程度検査できるようになります。まずは3歳になったらお子様の目の状態を知るために、一度眼科で検査を受けましょう。
当院では視能訓練士による斜視や弱視の訓練治療も行っております。
お子様に見られる目の病気
■ 斜視
人間の目はものを見るとき、左右両方の目が見ようとする対象物の方向を向きます。
ところが、片方の目は対象物を向いているのに、もう片方の目が対象物と違う方向を向いてしまう場合があります。
これを斜視といいます。
■ 弱視
メガネやコンタクトレンズで矯正しても、視力が上がらない状態のことを言います。
裸眼の状態で視力0.1であっても、メガネなどで矯正して1.0の視力が出れば弱視とは言いません。
見る力が十分に発達していない幼い時期に、遠視や斜視や乱視であったり、眼帯をしたりして目を使わないでいることが弱視になる原因です。
■ 遠視
遠くのものがぼやけ、近くのものはもっとぼやけて見えにくくなってしまう症状です。
■ 近視
近くのものは見えるものの、遠くのものがぼやけて見える症状です。
■ 乱視
ものの輪郭がはっきりせず、像がダブって見える症状です。
角膜が正しい球面状でなかったりすることなどが原因です。
3歳児検診のススメ!
1)「一生涯使う目だから、幼少期から大切にしてください!」
乳幼児期はすこやかな目の成長にとって、とても重要な時期です。
生後すぐから5・6歳にかけて人間の視力は発達していきます。
この期間に何らかの理由で「物をくっきり見る」ことが妨げられると、視力が発達しないのです。
2)「検査して初めて気づくことがあります」
乳幼児のお子様は「見えない」または「見にくい」と自覚し、声に出して意思表示することがありません。
両目ともに視力が悪いお子様であれば、テレビに近づいて見るなどの行動から保護者の方が気づいてあげることができます。
しかし片目だけ視力が悪い場合には、保護者の方が見ていても気づくことができません。
それは検査をしてみて初めて分かるものなのです。
3)「早期の発見が効果的な治療へ繋がります」
このような異常に気づかずに長い間見過ごしてしまうと、大きくなってから治療しても十分な視力が得られない場合があります。
ですから、できる限りの早期発見と、幼いうちから正しい治療や症状の改善に取り組む必要があります。
言い換えると乳幼児の症状は早期に発見する程、より良い治療効果が期待できる場合が多いのです。
お子様の目の様子がちょっとでも変だなと感じたら、できる限り早く眼科を受診するようにしてください。
何も気にならない場合であっても、3歳になったら眼科での検診を受けていただきたいと思います。
色覚検診のススメ
文部科学省より「28年4月から、希望者には積極的に色覚検査を実施するべき」との発表がありました。
学校で受けられる機会があれば、色覚検査を受けてください。
詳細は、動画または文書をご覧ください。
◆動画で確認される方
◆文書をご覧になる方